鶴岡の大八

ボロ戸建て投資

この日は鶴岡。本業で付き合いのあった不動産業者Hさんが100万円以下の物件を2件案内してくれるという。天候はそこそこの雪。直前で待ち合わせ時間の齟齬があり危なかったがなんとか時間を調整して落ち合う。車は荘銀タクト鶴岡に停めて徒歩にて物件へ。この物件は軒が道路にはみ出している違法建築。駐車場はなかったが前の持ち主は路駐で生活していたらしい。なんとおおらか。物件内部は写真で見た時よりも部屋の中は明るく、上下水道OK、冷蔵庫、IHが残されておりそのまま住めそう。お風呂も大してひどい状態でもなく給湯器も古くない。水回りは良さげ。2階へ上がると部屋自体は多少の雨染みがある程度でわりと普通と思いきや、奥に建築途中のお部屋スペースが。前の所有者は昔で言う「大八」(「大工(大九)までいかないから大八」という意味)だったらしい。床がぽっかりないのでそこそこ危険。本気で貸すなら塞ぐしかない。こちらは相続で娘さんが所有者になったらしいが住まいは宮城県らしい。たまに夫婦で来ては少しものを整理しているようだ。駐車場があればいけるなと思ったが地方都市では厳しいか。需要としては生活保護受給者であるかどうかかな。そこの実需見極めがない限り手を出せない。遠いし。さて2軒目。こちらの所有者はだいぶがめつい人らしい。Hさんの車に乗せてもらい向かうが一見外観を見ただけで圧倒的にぼろい。そして袋地で家まで向かう道がこんもり雪がありこれは厳しい。内見せずに退散。Hさんはこの後契約が2件あるらしく自分はいったんホテルで待機。18:30に割烹みなぐちに集合。ここはHさんの知り合いが経営しているらしい。地方都市のおいしいお店の風情が感じられる店内。こんな雪の日なのにお客が多い。外国人もいる。Hさんと鴨鍋を囲みビール、日本酒を頂く。多少、不動産の話もあるかなと思っていたが、ほとんどそれ以外の話に終始。野球、甘いもの、最近読んでいる文化人類学の書籍、靴、ファッション、家族の話、鶴岡市長の話、お互い本業での仕事の話も特になく、キウイを皮ごと食べるとか和菓子が好きだとかそんな雑談が繰り返される。彼は自分のことを正直不動産と言って同業者のむさぼり感をいつも嫌い。たしか前回も言っていた。そんな自分を特異だと言ってもおり、利益よりも本を読む時間が欲しいとも言っていた。今回2回目の飲み会だったがとても個性的な人間なので彼と飲むのはとても面白い。また是非飲みたいと思うし、ボロ戸建てがまたあれば内見もしたい。そして自分がもう少しまともになったらばいつでも鶴岡に来て拠点にする時期などをセットできるような、そんな自由な生活、人生を送りたいなと思った。もっと時間があれば三瀬のみんなともこんどゆっくり、ちゃんと飲んでみたいなと思った。

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