話し合いって大事だなと思った。そして思い込みって怖いと思った。加えてホント人それぞれ考えていること、考えたいたことって違う。話してみないと分からないなと思った。
先日、離婚したろうかなと思うくらい奥さんと喧嘩した。けっこう真面目に思い込み始めた。子供のために高校卒業までは我慢とか。マイホームは絶対買わんとか。協議離婚検索したり。それくらい相手の態度が硬化していた。
最初は気になること全部話し合おうと思っていた。それくらいの覚悟があったので、今まで気になっていた細かいこと。例えば俺が脱いだ服やビールの空き缶など絶対片づけない。いや、自分で片せというのはわかるけど、子供の脱ぎ捨てた服と隣り合わせの服の山から俺のだけ控除するとか、2週間ぶりに帰省して前回来た時残した缶だけ置いてあるのって感じ悪いとか。全部言おうと思っていた。
一方、仙台に帰ってちょうど3月送別会ラッシュで、毎日まいにち飲み会があって、いろんな人と久しぶりに話して、え!この人こんなこと思ってたの!?とか、見かけによらずこんな崇高なこと考えてたのとか、ホント話してみたいと分からないことが湧出した。これはある意味発見だった。そして、ただただ自分の言いたいことだけを喋って相手の意見を聞かず飲むひとの醜さも再確認する。この経験で少し考えを軌道修正。感情のまま相手にぶつけることは簡単。まあ嫁にムカついているのは事実だとしても、まずは相手の考えを訊こう。今度家に帰るときの話し合いは、相手の不満、意見を全部訊こう。相手が求めてきたら自分の意見言おう。もしくは次回言おう。そういう風に改めた。
LINEで嫁に話し合いの申出を送信。いつもどおり淡泊な返信。「いつでも大丈夫です。」。この敬語がまたムカつく。まあいかん。ここは我慢だ。当日の朝、次男と同時に嫁が起きてくる。大事なことは朝に済ませておきたく、今やりたいなと思いつつ、次男が嫁と絵本読んでくっついている。コーヒー飲みながら終わるかなと思ったら一向に終わらない。一旦退散。長男も起きてきて3人で朝ごはん終わるまで待つ。少し様子を見て子供二人で遊び始めたのを見計らって、よし話し合いやろうと俺の部屋に。
何の話?ととても訝しそうにする嫁。うーん、こちらとしてはそこまであからさまな態度してて何の話かよと思いつつ、初志貫徹、感情出しちゃだめ、相手を立てる、相手の不満を聞き出す最善の努力をせよと命じる。そして切り出す。ここ最近の様子はとても俺に冷たく、態度を硬化しているのがわかる。何か理由があると思う。不満、愚痴、許せないこと、何かあると思う。俺が気づけないのがいけないのかもしれないが何かあるなら言ってもらえないか。そんな感じで切り出した。相手は、無言になってうーんと唸り、下向いて途中から泣き始めて、ティッシュで涙を拭きながら言った主張は大きく2点。一つはこの花粉症の時期に起きた俺の行為が超絶ムカついたそうだ。ある日とても花粉でつらい日があったそうで、その日の夜中辛すぎてなかなか寝れなかったらしい。そんなときに俺がスマホのカメラでいびきの音を録音してる様子ちょうど起きていてわかっていたそうで、この人は何年も自分が花粉症で苦しんでいるのにこういうことをするのかと思ったそうだ。2点目は、週末俺が帰省しているときは俺が買い物を一人で買い出しに行くのが、その時に口で話をしているさなか途中で遮られ、LINEでリスト送っておいてと言われるのが悲しかったそうだ。何を買うかとか夜何を食べるとか会話するのが楽しいのにそれができないのがつらかった。何をしゃべればいいのかわからなくなった。俺との会話の仕方わからなくなった。こっちも笑顔になれなくなったからきっとそっちも言わなくなって悪循環になったのだろうけどしゃべり方わからなくなったということを言っていた。
なるほどと本当にびっくりした。まったく想像もしていない2点だった。これが問題点だったのか。ぜんぜん想像もしてない項目だった。まじで話さなきゃわからなかった。うやむやにせず聞いて良かったと思った。1点目はマジで彼女のためにやったつもりだった。彼女はまず俺がいびきかいてると言っても否定して信じないだろうから物証として録音聞かせないとと思ってよかれとやったことだった。いびきが予兆の病気とかあるから。それを言って見せようとしたら確かにかなり感じ悪い感じで怒っていたのは思い出した。そして花粉症のつらい日だった話は。正直花粉症じゃない自分にはつらさは言ってもらわないと分からない。そこは本当は棚上げしたくない。分からない人に分かれというのは厳しい。毎日花粉症の予報見てるわけでもないし。そこは自分から発信してほしい。まあこの時は聞くのに徹しているから言わなかったけど、こういうところはずるいなと思う。そして逆のこっちの立場を踏まえていないと思う。俺はそれ訊いて改善する対応とりたいと思うけど、これからも自分の立場しか言わないなら基底はやはり信頼が積みあがらない気がする。そして2点目、これも青天の霹靂。こんなことで、というと大変失礼だが、買い物で会話大事にしてたんかい。それならそれも主張してほしいのだが。察せよということかい。お互い40代だからそのフェーズは終わったと思うのだが。買い物で会話できないので、WBCの話題振ったら俺が興味ない素振りしたのもショックだったらしい。うーん。買い物の会話をLINEにリストで送信してと言うようになったのは、彼女がこれとこれと注文した後に、後付けで追加であれもこれもというパターンが多く、これが嫌だった。だから書けば何が必要か、不要か一回自分で整理できるからそれをやってもらいたかった。そしてリストで送るんだから同じことなんで話すのか理解不能だった。あとは、これは個人的に本当に嫌いなのだが、今日の夜ごはん何にするのかという問いかけ。これをダラダラ話すのが嫌いだった。例えば俺がAにするという話をしても彼女は否定するのだ。じゃあ、自分は何を食べたいのか、候補は何か、用意してから話始めろよと。こっちはなんでもいいのに提案したら否定されるってなんの行為かよと。という以上の不満は多々あるが、そんなことは一切おくびにも出さず聞くに徹して、善処するよという方向で話をまとめた。
この話し合いがあったおかげで態度が氷解した。もうびっくりするくらい以前のとおり元通り。話し合いって大事すね。
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