2号物件契約!!

ボロ戸建て投資

 予期せぬ指値通過でゲットした2号物件。今日は契約日。安すぎる価格提示で仲介業者さんに窘められた果てにこの日を迎えた。果たしてどんな所有者さんなのだろう。初春の5月。仙台から車を走らせ寒河江の業者事務所に入る。ドアを開けるとそこにはずらっと3名の女性陣!のちに知ったが所有者の長女に、次女、親戚のおばさんが付き添いで来たらしい。真ん中の長女が立ち上がり挨拶をしてくれる。「この度は購入頂いて本当にありがとうございました。」。なんと予期せぬお言葉!あのふざけた値段でこんな感謝されるのか。なぜだろう。事情をお互い話をしてみると所有者さん側のお話はこうだ。あの家はお父様が独り暮らしをされていて亡くなったあとは所有者の長女さんが相続。しかし管理も大変で年に数回行けるかどうか、雪下ろしもある地域。固定資産税、火災保険等維持費もかかり早く引き取り手を見つけたかったのだそうだ。売りに出して1年くらいぜんぜん買い手が見つからない状況での俺の指値だった模様。そうか、仲介業者さんと所有者さんとでここまで認識が違うのか。ためらいなく指して良かったわ。「なんであんな辺鄙なところの家を買ってくれたんですか?」と聞かれ、値段のことを言うのもあれかなと思い「内見の日、すごく晴れていて自然が、山々がとても綺麗で、良いお宅だなと思いまして。」と返答。「その日が天気で良かったわー」と所有者さんらがコメント。なんとのどかな契約!!

 契約は仲介業者さんの手慣れた重要事項説明等で基本的な部分は滞りなく進む。最後の方で修繕箇所について業者さんが所有者さんに聞いている。なんだちゃんと業者さん把握してなかったんかい!って思ったが業者も一つひとつを正確に把握なんてできるもんじゃないのかもしれない。所有者さんは申し訳なさそうに、水回りが故障してて、あそこがこうで、あ、でもここは数年前にリフォームしてと話してくれた。めちゃくちゃ低姿勢な所有者さんに逆にこちらが申し訳なくなる。うーん、ちゃんと直して住めるようにしてあげたいなって思う。所有者さんの想いのひとつに、せっかく自分たちが生まれ育った家、このまま空き家で朽ちていくのは忍びない。誰か住んでくれる人がいるなら有効に活用してもらえるならありがたい、そういう思いもあり、売りにだしていたのだそうだ。だからあの金額でも良かったとも言えるのだそうだ。こういう思いを引き継ぐのはとても大切な気がした、想いを受け止めてそれが自分の価値観にも合致するなら、その想いは今後の作業にも影響を与え、より力が増す気がする。思いのほか意気投合したこの契約。次女の方から質問を受けた。「なんでこういう大家業やろうと思ったのですか?」と。正直この問を受けて本音がいろいろ吐露された。自分自身の資産形成もそうだが、この空き家放置の日本の現状、新築信仰の刷り込み、欧米との中古物件に対する価値観の違い、空き家対策をやっていく意義。それをやることによる地域への貢献。常日頃思っている想いをお伝えした。やや熱くなってしまい、ぽかんとしているお三方で、ん?、まずかったか、と思ったが。所有者さんから「応援しますよ!ぜひ頑張ってください。」と励まされる。おお、よかった。引かれたかと思った。仲介業者さんが間に入り、引き渡し日はいつにします?僕は一週間後とかでも良いですよと返答。すると所有者さんから、いやいや今のまま渡すのは申し訳ないから1か月くれ。片付けるからとのこと。ん?残置物は俺が引き受ける約束だったはず。その旨を僕も業者さんもお伝えするが。「いやいや、申し訳ないのである程度綺麗にしてからお渡しします。」との嬉しいお言葉!マジすか。そんなに甘えていいんですかというレベル。多少の押し問答はありつつ結局1か月後の引き渡し日と相成りました。

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